研究開発項目:③(a-2) PEAPODの体内動態計測技術開発

実施機関:信州大学

最終目標:CNT(カーボンナノチューブ)の体内動態の解析のため、CNTの中空部分に特定の原子又はその化合物を内包したPEAPOD(ピーポッド)を作製し、体内動態を計測する技術を確立します。CNTの体内動態試験のためのPEAPODの作製・評価・応用に関する技術解説書をとりまとめて公開します。

主な成果:
既存の計測技術では非破壊分析が困難な炭素材料である繊維状のカーボンナノチューブ(CNT)の体内動態計測技術として、CNTの形状をいかし中空に造影物質(金属塩類)を封入したPEAPODを開発しています。これまでに、塩化ガドリニウム、塩化白金、塩化金、ヨウ素等の金属をCNT中空に封入することに成功しました。

MRI撮影における評価では、塩化ガドリニウムを封入したCNT(Gd-Peapod)を撮影したところ、加工前のものと比較して、信号の有意な上昇を認め、PeapodがMRIで評価が可能であることを確認しました。さらに、Gd-Peapodを尾静脈投与したラットの肺をMRIで評価しました。その結果、CNTが集積した肺はCNT未投与の肺や、Pristine CNTを投与した肺と比較して信号の上昇を認めました。この結果から生体組織や臓器においても、集積したPeapod-CNTによってMRI撮影によって評価が可能であることを確認しました(図③(a-2))。

r-09-1

図③(a-2) Gd-Peapodの評価

 

論文等一覧